オフシーズンの渓

冷たい流れに浸かって動かずいた。耐えきれなくなった頃、ようやく散った山女が戻ってきた。カメラ
を作動させ後方からストーキングした。一瞬、山女は気付いて岩陰に身を隠したが、直に戻ってきた。



何事もなかったように定位置についた、尾びれがゆらゆらと揺れる。今日は既にオフシーズンだ。
ロッドを持っていないので安心したのだろうか・・・釣りの下手なオジサンを甘くみたのだろうか？

いやいや、彼女は僕に心を許したのだ・・・。その後、山女は何度もカメラの前に姿を表わした。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
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